Ustream で10分ほどテスト配信をしてみた。その雑感など。
1.上りのネットワークインフラが必要
Live配信ですので、当然アップロードの帯域が広いほど高画質になります。
一応 iPhone の3G回線でもOKってことになっているみたいですが、「視聴者に見てもらえる耐える品質」を維持しようとしたら無線LANでもまだ足りない。光回線直結(上り100M)が欲しいところ。
2.人手は、最低2人、出来れば3人は必要
出演する人と撮影する人は別にすべきですね。
なので「中継」タイプの番組は向いていますが、出演者と撮影者が同一人物の場合だと結局見るに耐えないコンテンツになるだけです。
あと、出演者が1人だけだとただの「ひとり語り」になってしまうので、出演者は2名以上で対談形式にした方が見栄えはいいです。
3.宣伝/告知の手段を確保する
配信を始めても、「配信を始めた」ということを他の視聴者に知らせないことには誰も観に来てくれません。
テレビなら新聞の「ラテ欄」とかありますし、膨大な Twitter フォロアーを抱えている某K女史のようは人なら問題はないでしょうけど、一介の平民が宣伝/告知をするのは相応の工夫が必要だと感じました。
結論
「テレビ」で例えるならば、放送機材や電波塔、受信アンテナや受信機(>いわゆる普通のテレビ)など、インフラの部分(土管の部分)は、確かにネットとUstream に置き換わる可能性はあると思いますが、視聴者を飽きさせない「コンテンツ」を作る企画力、製作力は、やはりまだまだ既存のテレビ業界の方が優れていますし、一介の平民では資金面、技術面ともにとても敵いそうもありません。
テレビというメディアでただの「中抜き」をやってきた広告代理店やテレビ局にとってはUstream は脅威かもしれませんが、コンテンツを製作するノウハウを有している「テレビ番組製作会社」はむしろ Ustream はテレビ屋からの下請けから脱却して一発逆転を狙える可能性は十分あると思います。
ですが、一介の平民であったとしても、Ustream は「見る方」より「配信する方」に廻った方が大変だけども圧倒的に楽しいし、パーソナルブランディング(自分ブランド)を確立するための有力なツールに成り得るとは感じました。
騙されたと思って一度やってみるのがいいと思います。
【追伸】
プロの漫画家さんが、原稿を描いている過程を Ustream でダラダラと配信するというコンテンツが結構流行っている、とのこと。
なるほど、それは Ustream 向けですね。Ustream 配信に最適なコンテンツを見つけてくるというのもおもしろいかもしれません。