とあるご縁で、サラリーパーソンとして多忙な会社員生活をされている傍ら、ロングセラーの本を何冊も出版されている方と食事をご一緒させていただく機会に恵まれました。
いろいろとタメになるお話を伺ったのですが、その中で印象に残った言葉が、表題の言葉。
「書評を書くな、原稿を書け!」
以下、概略。
最近はブログなどでアマチュアが気軽に書評を書ける環境が整って「なんちゃって書評家」が増えている。
しかし、ブログで書評を書いている限り、その人は「なんちゃって書評家」の域を出ることができずそれで終わってしまう。
本気で本を出版したいのなら、書評なんか書いている暇があったらまずは自分の原稿を書きなさい。
それでも、書評を書くというのなら「星5つ」を付けたくなるような作品だけに限定しなさい。
「作品」(本)というのは、作家にしてみれば苦しみの末に産んだ「自分の子供」のようなもの。
自分の子供が「星4つ」とか「星3つ」とか言われたときの親の気持ちを想像して御覧なさい。どれだけ腹立たしいことか。
「なんちゃって書評家」は、その親の気持ちをちっとも理解していない。
少なくとも自分は、本の著者のことを想うと、星5つ以外を付けることなんかとても出来ない。
第一、著者に対して失礼でしょ?
そこが、あちら側の人間(なんちゃって書評家)とこちら側の人間(作家)との違い。
こちら側(作家側)に来たければ、他人の作品をあれこれ批評する前にまずは自分の子供(作品)を世に送り出すことに専念しなさい。
うわー、なんか今年1番の「眼から鱗」でした!
実際に実践されて、実績を残している方の言葉だけに重みが全然違います。